三愛会会誌 172
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1963年3月11日、市村夫妻出席の下、佐賀県体育館の落成式と寄贈式が盛大に行われました。当日は池田佐賀県知事や県内外の名士約1000人、市村の生誕地・北茂安村の小中学生、県内の高校生など800人が参列しました。式典は正面玄関前のテープカットから始まり、体育館内の会場では目録の寄贈式や体育館寄贈をたたえる紺綬褒章の受勲式、佐賀高校音楽部による体育館落成祝歌の斉唱などが行われました。落成式の後には、館内のステージで市村夫妻による能の仕舞いが披露され、さらに、県出身の彫刻家・古賀忠雄氏が制作した市村の胸像の除幕式も行われました。のリサイタル、体操大会、バスケットボール大会、東京大歌舞伎などさまざまな落成記念行事が開催されました。落成式&寄贈式    8体育館内での式典の模様佐賀県体育館落成祝歌作詞 古賀 哲作曲 陶山 聡落成式の様子は翌日の佐賀新聞でも大きく掲載され、県民の期待の大きさが伺えた参列者たちに見送られて式典会場を後にする市村夫妻小中学生たちを前に挨拶する市村「このような立派な体育館をお贈りすることができ、心から喜んでいます。この体育館をフルに利用して、県民の文化、体育向上に寄与されることを願います」と述べた正面玄関前で行われた市村夫妻と池田直(すなお)県知事夫妻によるテープカット12日以降も小中高校生と一般の音楽会、佐賀県出身のピアニスト・豊増昇氏

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