三愛会会誌 172
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会長就任挨拶 (リコー代表取締役会長)三愛会の絆をさらに強く、深く リコー三愛グループ三愛会会長2013年から10年間、三愛会会長を務められた近藤史朗会長の後任として、23年7月、第7代三愛会会長に就任いたしました。三愛会の前身は、リコー三愛グループの創業者・市村清が1944年に設立した「自蹊会」で、2年後の46年に「三愛会」と名称変更いたしました。そして、「三愛精神」は、同年12月に三愛会の機関誌『三愛』(現『三愛会会誌』) 第1号の誌上で発表されました。三愛精神「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」について私なりの解釈は、 「人を愛し」は、お客さまや社員を大切にした事業運営をすること。 「国を愛し」は、今でいうと「地球を愛する」ということ。国連が発表したSDGsとも通じていますが、私はネイティブアメリカンのことわざにある「この地球は、先祖から継承したものではなく、私たちの子供たち、子孫から借りているもの」という言葉を大切にしています。この地球を次の世代、さらにその次の世代へとつないでいくために、今何をしなければならないかを考え、実践して行くことが私たちの使命であると考えています。企業の存在意義も地球あってこそのものだと思っています。最後に「勤めを愛す」ですが、働くことを愛するというのはとても意味深く、私たちの事業に示唆を与えてくれています。仕事は自ら熱意と責任感を持って主体的に取り組めないと愛せません。私たちリコー三愛グループで働く皆さんには、自らの仕事でお客さまへお役立ちすることで、働きがいを感じ、ひいては働く歓びを感じる、そんな集団であってほしいと、私は考えています。市村清が三愛会をつくったのは、会員会社が相互に連携し、社員たちが親睦を図り、強い絆で結ばれることが望みであり、狙いでもありました。そして、その目的を達成すべく、脈々と活動が受け継がれてきています。この強い絆を示す最たるものが、毎年年末に行っている「愛の手募金」の活動です。残念ながら在職中に亡くなった社員のお子さん、重度障がい者になったため退職された社員のお子さん、そして、重度障がいを持つお子さんに対して、三愛会会員会社の皆さんが一体となって募金を集め、その浄財を原資としてプレゼントを行っています。本当に毎年多くの皆さんのご協力があって継続できているものです。改めて皆さんの変わらぬご厚意に感謝申し上げます。私もこれからその伝統をしっかりと引き継いで、強固な企業グループ集団となるよう、皆さんとともに頑張ってまいりたいと思います。             山下良則2『三愛』第1号の誌上で「三愛精神」が発表された

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