市村清が残した功績は数々ありますが、その中の一つが1963年3月に市村が寄贈した「佐賀県体育館」です(92年4月に「市村記念体育館」に改称)。今号では、寄贈から半世紀余という長い年月がたった今でも佐賀のシンボルとして存在し、歴史的建造物として文化的価値が高い「市村記念体育館」の60年にわたる軌跡について、特集してご紹介いたします。故郷・佐賀県の皆さんの役に立つもの、特にスポーツや文化の振興の一助になるものを寄贈したい、と市村は常々考えていました。 「将来を担う青少年の心身を健全に育成することこそが、国家や社会の発展の最大の基礎である。私が故郷に対して何らかのお返しができるなら、ぜひ彼らの精神と肉体の錬磨に役立つような道場にしたい」佐賀県体育館は、まさに市村の思いの具現化でした。6 特集「東京オリンピック1964」では、佐賀県体育館前で聖火リレーが行われた落落成成かからら60年の軌跡((旧旧佐佐賀賀県体育館)市市村村記記念体育館
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