会誌
すくらっぷ帖

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三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌36号(1961年発行)

今月の会誌すくらっぷ帖はイラストレーターで作家の池田さぶろ氏と市村清の対談「拝顔拝聴」を紹介します。池田氏からの問いに、軽快に返答する市村。「アイデアが生まれるタネあかしは?」という問いも、「タネも仕掛けもない。まずは現状を否定する。これで満足、これで結構と思ったら新しいアイデアは生まれない。」と市村のこたえにブレがありません。二人の対談は、市村が甦ったかと錯覚しそうです。ご一読ください。

36号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 6.2 MB)

表紙は日本における現代アートの第一人者 勝呂忠さん(1926-2010)の作品。モダンアート協会の創立にも尽力した人なんだよ。

タイトルの「拝顔拝聴」もイイね。ボクが本音をたくさん語っているよ。目先のことから大宇宙のことまで、たえず理想を追って夢をもっているんだ。そうすると、新しいアイデアも浮かんできて面白いよ。南米・コロンビアの地を開墾してバナナ園を作った話は、ひょっとすると初めて話をしているかもしれないね。人間にとって、もっとも大切で尊いものは「愛」だとボクは思うよ。現状を否定して、いまよりももっと良くしようと思うのも「愛」があればこそなんだー。

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜