会誌
すくらっぷ帖

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三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌43号(1963年発行)

1963年に銀座のシンボルとして市村清が京都出張の際に見た五重塔をヒントに建てた“三愛ドリームセンター”は、今年で60年が経ちました。先日、建物の老朽化と安全性の問題から、建て替えられることが発表されました。
完成披露パーティーが夜中に催されたことなどは皆さんも見聞きしたことがあるかもしれませんが、オープン当時の三愛ドリームセンターの売り場はどんなものだったかご存じですか?
今回は、43号の『三愛ドリームセンター誕生』特集から、披露パーティー当日の点灯式の様子や売り場についてのグラビアページをご紹介いたします。

43号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 15 MB)

43号は“三愛ドリームセンター誕生”特集として大々的に
ドリームセンターの事を取り上げているんだ。
当時は新聞や雑誌、テレビなどのマスコミでも大きく取り
上げられて話題になったんだよ。
この時の表紙のデザインも、何だかドリームセンターを
連想させると思わない?

ありがたいいことに、当時日本の首相だった池田勇人さんからも祝辞をいただいたんだよ。午前零時に始まった完成披露パーティーの点灯式。全館点灯の瞬間を写したこの写真は、お隣の和光さんの屋上から撮ったんだ。この角度から撮られた全館点灯の瞬間写真はこれだけ。すごく貴重だよね!

1階は化粧品売り場。2階は三愛オリジナルの婦人服やアクセサリーの売り場だよ。化粧品は商品が見やすいように、僕がフロアに合わせた円形ケースを考案したんだ。

3階は催し物フロアで、この時は名流令嬢の方々の逸品を『私のコレクション』として展示したんだよ。どれもすごいお宝ばかりだね!三愛ドリームセンターは地下3階まであって、地下1階はセーターやハンドバッグ等の洋品売り場だよ。ディスプレイの仕方が今とは全然違うけど、整然と並んでいてキレイだね。

地下2階は今でいうランジェリーフロア。当時、ランジェリーの壁面販売は珍しかったんだ。点灯式は、ドラム演奏をするフランキー堺さんが乗ったゴンドラが徐々に上昇しながら、順番に点灯していったんだけど、明かりが付くたびにお客様の歓声が響いていたっけ。三愛ドリームセンターのオープンは本当に多くの人が祝福してくれて、お祝いの花束で入口の壁面はいっぱいだったんだよ。今思い出しても感動的な瞬間だったなー!

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜