会誌
すくらっぷ帖

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三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌44号(1963年発行)

1963年、市村清が故郷佐賀県の青少年スポーツ振興のためにと私財を投じて寄贈した佐賀県体育館(現・市村記念体育館)。各種スポーツや歌舞伎、音楽会、フェアなどさまざまな催事の拠点として県民にも親しまれてきましたが、建設から60年が過ぎ、内装をリニューアルするため一時閉館することとなりました。
今回の会誌すくらっぷ帖では、1963年3月11日に行われた落成式の様子を紹介したいと思います。
今後、市村記念体育館は文化・芸術に関するイベントの会場として利活用される予定です。

44号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 6.1 MB)

44号が発行された1963年は、4月1日から理研光学がリコーに、三愛計器がリコー計器に社名変更した年だよ。だから、この号では対談や座談会で社名変更についてボクがいろいろ語っているんだ。パッと見には卵が目を引く独特な表紙のデザインだね。

佐賀県体育館の落成式には、佐賀県池田知事や体育館を設計してくれた坂倉準三氏、鍋島直秋氏をはじめ1000名を超える特別来賓の方々に参列していただき、寄贈式、胸像除幕式も行われたんだ。池田知事からは感謝状と銀製の体育館模型などの記念品が寄贈されたんだけど、この銀製の模型は今でも体育館で大切に保管されているよ。当日は、航空自衛隊の編隊が体育館上空を飛来したり、祝賀パレードが行われたりと大盛り上がりな一日だったんだ!

佐賀県体育館の設計は、モダニズム建築の世界的巨匠ル・コルビュジエに師事した建築家・坂倉準三氏によるもので、正面は王冠、側面は馬の鞍型をした独創的なデザインと、全国に先駆けて冷暖房設備が備えられた施設として注目されました。

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜