会誌
すくらっぷ帖

Past feature articles

三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌99号(1989年発行)

行楽の秋。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で外出もままならず、皆さんのストレスも溜まる一方だったことでしょう。しかし、ようやく感染拡大のピークも過ぎ、少しずつコロナウイルス前の状況に戻りつつあります。
今回は、1989年発行の99号特集“旅のこころ”から、当時の三愛会会長の三善信一氏と、作家の加藤幸子氏による「見て触れて 手作りの旅」の対談をご紹介。
今年こそ、秋の紅葉や冬の雪景色など、季節の移ろいを久々に“体感”したいものです。

99号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 13.4 MB)

99号の特集は『旅のこころ』。
仕事や雑事に追われ、惰性で日々を過ごしていると、ふと
何もかも放り出したくなる。そんなとき、心にうるおいをとり
戻してくれる一つの方法が「旅」ではないでしょうか…。
今号は、ヨットで世界一周を旅した人のエッセイやグループ
社員による旅の面白さを語り合っている座談会などが掲載
されているんだよ。

対談相手の加藤さんは、『夢の壁』という作品で芥川賞を受賞したこともある作家さんだよ。昔から自然保護に取り組んでいて、日本野鳥の会の役員もしている人なんだ。旅をより楽しむためには、事前にその土地の特徴や歴史などを下調べし、実際に見たもの、感じたことなどを書き留めると、後で旅を思い返す楽しみも出来るって言っているね。

旅の醍醐味は、その地で出会った人との交流はもちろん、自分の環境と違うものに自分の目で触れ確かめることも大切。特に若い時に体験するべきだって!
旅番組を見ただけで得られるのは知識のみで、それで行った気になるのは“旅”とは言えないね。 その情報を上手に利用して自分なりの旅を作り出すことで、その場で感じる空気や匂い、体験が本当の旅の面白さなんだね。”

旅を楽しむ女性が増えることで、子どもに与える影響も大きいとか。お母さん自身が知識豊富になるのはもちろん大切だけど、子どもに言い聞かせることで自然に国際教育になるんだって!

東京にも、新宿の高層ビルの夕焼けや昔ながらの街並みなど旅したら楽しい場所がたくさん!身近にも見逃している旅のスポットはたくさんあるし、まずは身近なところで小さな旅を楽しんでもいいね。旅にはこうしたらいいというルールは一切無いから、自分なりの楽しみ方を見つけよう!

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜