会誌
すくらっぷ帖

Past feature articles

三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌93号(1986年発行)

3月になり少しずつ春らしさも増してきました。三愛会は1946年4月に誕生し、40年の節目となる1986年に三愛会会誌“創業40年記念号”を発行いたしました。その中に、晩年の市村と関わりのあった現役社員の方たちによる座談会が掲載されています。それぞれの入社のいきさつや市村とのかかわり、当時の市村の印象など、新入社員の頃の事を思い出しながら楽しく話をしている様子がうかがえます。
誰にでも新人時代はあるもの。諸先輩方の新人時代のエピソードを読むことで、これからの社会人生活を過ごすうえでの参考になるのではないでしょうか。

93号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 20.6 MB)

三愛会設立40年を記念した93号は「創業の精神とともに40年」という特集号として発行されたんだ。これまで三愛会が歩んできた歴史が詳しく掲載されているんだ。
あっという間の40年、いろんなことがあったんだなーってしみじみ思い出すよ。

そうそうたるメンバーがボクのために座談会を開いてくれたんだけど、みんなが入社する時はボクが直接面接したんだ。今となっては懐かしい思い出だなー。若い人たちにとってボクの第一印象はかなり怖かったみたいだね。それに、佐賀弁がそんなに表に出ていたなんて気付かなかったよ!そんなことまで覚えててくれたなんて嬉しいね。

「三愛」が誕生した昭和20年頃は終戦直後で物が無い時代だったから、ハムでも文房具でも、とにかく何でもいいから仕入れて適正価格で売ることに必死だったな。その時一緒に働いていた社員にも大変な苦労を掛けたっけ…。そういえば、当時は幸恵も一緒に頑張ってくれて、二階の喫茶室を一生懸命取り仕切ってくれていたなー。

キップの良かった話や社員を気遣った話、涙もろかった話なんかを社員から聞くのは何だか気恥ずかしいね。でも、厳しくするときはどんなに偉い社員でもしっかり叱ってハッパを掛けていたから、そんな所も見られていたんだね。

リコーの“PPCファクス1000”の開発、深夜の三愛ドリームセンターオープン、三愛石油の成田空港開港に伴う体質改善、日本第一号になった日本リースの設立など、昭和30年代はリコー三愛グループが飛躍的に成長した時代だね。その時代を一緒に働いてきたメンバーには感謝の言葉しか無いよ。

ボクが昭和29年に“san-ai”(現・三愛会会誌)の復刊に向けて発信したメッセージが社員の皆にもしっかり届いていたことが本当に嬉しい。三愛会とは、統率したり監督するのではなく各社が協力して情報を共有し、視野を広くして相寄り助け合う組織なんだと。

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜